県立郷土劇場が閉鎖する前までは、金曜日の夜には必ずそこで
『かりゆし芸能公演』を楽しんでいました。
観劇後、琉舞の世界に浸りながら、ユイレールに揺られて宿に
帰るのが好きだったんですけどね。
閉館を知ってからここ暫く、そんなことから遠ざかってました。
今回はいつもより長く滞在できることになっていたので何をし
ようか模索してたら、そうだそうだと閃いて早速PCで琉舞を
検索。
相変わらずかりゆしは復活してなくて残念でしたが、期間中に
国立劇場にて普及公演があることを知り...行ってまいりました。
↑ 国立劇場おきなわです。すごい立派な建物です。
この日の演目は『浅地紺地(あさじくんじ)』と『御書院若衆
(うしゅいんわかしゅ)』という琉球歌劇でした。
上演前に、解説者の八木政男氏の話が15分ほど入ったんですが
それがまぁ100%うちなー口で全くチンプンカンプン。お隣に
座っていたウチナンチュのおばさんは、わははわははと笑って
いたのですが...あ〜なんだか損してる気分でした。
(因みに劇の最中は舞台の両サイドに電光字幕が出るので心配
ご無用ですよ)
さて、第一部の『浅地紺地』について。
これは、「男女の愛のかたち」をテーマにした4つの代表的な
歌劇のオムニバスでした。
一途な愛の悲劇。それから今でいうストーカーのような一方的
な愛まで、それぞれ4つのストーリーを同じ一組の役者さんが
演じてくれました。
「浅地紺地」とは、本来は藍染めの染色濃度を表す表現ですが、
沖縄では昔から、藍の色は濃いほど美しいとされ、浅地は情けの
薄さや未熟さを意味し、浅地紺地という表現が男女の愛の形容
として用いられていた...ということです。
なるほど〜。
>あ、余談ですが(どーでもいいんだけど)いい機会なので。
私のブログタイトルの『aimegu』の
ai は漢字で表すと
『愛』じゃなくて『藍』なんです。太陽の真下で風になびく藍
染めの布をイメージしてつけましたのです(笑
第二部の『御書院若衆』は、一部とは逆に華やかな心躍る恋愛歌劇。
今をときめく御書院若衆の2人が、小湾小松小という絶世の美女に
振られ、先輩の平敷屋朝敏がこのあわれな若衆のために恋の道を
指南するというはなし。まぁやっぱりというか朝敏役は美男子で
した。お決まりですね(笑。
歌や踊りのテンポも良くてとても面白かったです。
いやぁ〜、良かったですよ〜。
2時間30分、涼しくて快適な館内で心ゆくまで楽しめました。
観劇していたお客さんは、県内のおじぃ、おばぁから大学生風の
若者まで様々でした。
皆さんも機会があれば是非、琉球芸能に触れてみてくださーい♪
国立劇場おきなわの公演チェックできます。