秋晴れの広がる3連休の初日。
今年も美味しいワインと出合うため、山梨へと向かいました。
新宿駅から特急「かいじ」でおよそ1時間30分。
今回の目的地である塩山駅に到着です。
着いた早々駅前のお土産屋さんを物色して名物のほうとうを
買い、そこから約15分は土産袋をぶら下げながら、古い土蔵
の残る町並みをのんびりと歩きました。
途中、なんともいえない金木犀のいい香りがふわふわと鼻先
をくすぐります。
初めにメインで訪れたのがこの立派なお屋敷の
『甲斐ワイナリー』
さん。ご家族経営の小さなワイナリーなのですが、1834年(天保
5年)より酒造業を営んできた老舗。1986年(昭和61年)から、
伝統を活かしたワイン醸造を行っているのだとか。
こちらのワイナリーでは白ワインを主に作られています。
店舗内でゆっくりと試飲をし、気に入ったものを買われていく方を
何人か見かけました。
私たちも何種類かいただきましたが、どれも美味しくカジュアルな
飲み口で、ほっこりするような優しいものばかりでした。
工場は、前回訪問したルミエールさんとは全く趣が異なり、とても
素朴なものでした。
大きなタンクは数個ありましたが、手作業で行う過程も多く、全体
的にのんびりとした空気が漂っていました。のんびりとはしていま
したが、出来上がってくるワインには、ご一家の、伝統を守るとい
う誇りのような凛とした表情がうかがわれます。
案内していただいた跡継ぎの風間家ご長男さん、頑張ってください。(がんばろう!70年代生まれ!!)
葡萄畑は自由に見学してくださいとのことで見せていただく
ことに。
あーこれは白ワイン用の甲州種かな?
秋色に染まった葡萄の実は本当に美味しそうで...いや、美しくて...。
あんな美味しいワインになる葡萄は一体どんな味がするのだろう。
房から一粒二粒口に含み、その甘酸っぱい秋の味覚に酔い痺れな
がら蚊の大群に血を吸われ続ける私なのでありました...。
ブルッ。
...つづく